春から初夏が旬のアスパラガスとは?選び方と保存方法も紹介!
アスパラガスは、南ヨーロッパからロシアの南部辺りが原産地だと言われています。
オランダ人によって日本にまで伝わってきたのは、江戸時代です。
当時は観賞用とされていて、食用として栽培されるようになったのは、大正時代に入ってから。
北海道で本格的な栽培が始まってから、東北地方などの涼しい地域に広がっていきました。
現在でも、出荷量は北海道が日本のトップを走っています。
アスパラガスの種類ってどんなものがあるの?
イメージとしてパッと浮かぶのは緑色ですが、アスパラガスには大きく分けて4つの種類があるんです。
グリーンアスパラガス
栄養価が高く、風味も強い。アスパラガスと言えば、これが定番です。
発芽後の成長過程で、しっかりと日光に当たって育つことで、鮮やかな緑色になります。
ホワイトアスパラガス
栄養価は低いが、アクが少なく柔らかい。傷みやすいので、加工されて缶詰などで売られていることが多いです。
日光に当てないまま育てるため、白い色をしています。品種としては、グリーンアスパラガスと同じものです。
紫アスパラガス
グリーンアスパラガスよりも栄養価は高い。収穫時期がシビアで面倒なため、生産量が少ないです。
紫色をしているのはアントシアニンという成分が含まれているからだが、加熱すると緑色に変色してしまいます。
ミニアスパラガス
10cm程度の長さで、小さく細いアスパラガス。流通しているもののほとんどが輸入ものです。
品種としてはグリーンアスパラガスと同じもので、栄養成分もほとんど変わりません。
グリーンアスパラガスは栄養たっぷり!
アスパラガスの代表的な栄養と言えば、アスパラギン酸です。
アミノ酸の一種で、名前の通りアスパラガスから発見されたもので、体内のエネルギー代謝を活発にしてくれるため、疲労回復や滋養強壮に効きます。
また、アンモニアを尿として排出し、不眠症やイライラを防いでくれる効果もあります。
他にも、たんぱく質の合成促進といった作用もあるため、皮膚の新陳代謝が活発になり、美肌効果も期待できるんです。
アスパラギン酸以外にも、妊婦さんや貧血気味の人に欠かせない葉酸や、ビタミンB1、B2、C、Kを豊富に含んでいます。
さらに、強い抗酸化作用があるルチンやグルタチオン、アミノ酸なども多くふくんでいるため、アスパラガスはとても栄養価が高い食材と言えるのです。
おいしいアスパラガスの選び方と保存方法
おいしいアスパラガスを選ぶには、みずみずしくて緑色が濃いものを選ぶようにしましょう。
まっすぐで太く、持った時にずっしりと重量感があり、穂先がほどよく締まっているものが最高です。
保存する時には、新聞紙を濡らしてから包んで、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存します。
この時、穂先を上にして立てて入れるようにしましょう。水を入れたコップに立てても良いですね。
ただし植物ですので、ずっと置いておくと、勝手に栄養を使って成長してしまいます。
何日も保存するようなら、軽く茹でて水気を切った後に、冷凍庫で保存するようにしましょう。
アスパラガスの根元は皮が硬いことが多いですが、ピーラーなどで薄くむいてしまえば、中の部分はおいしく食べられますよ。
茹でる時は、根元部分からゆっくりとお湯に入れてゆき、穂先部分と時間差を付けることで茹で上がりが均一になります。
初夏が旬のアスパラガス、栄養豊富なこの野菜を、ぜひ様々な調理法で食べつくしてみてくださいね!
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