春の味覚と言えば「たけのこ」!たけのこ堀りのお話

春の味覚と言えば「たけのこ」!たけのこ堀りのお話

春になると、子どもの頃住んでいた家の裏山に生えていた竹林に、たけのこを堀りに行ったことを思い出します。
たけのこ掘りは時間が勝負!
たけのこは掘り上げて時間が経つとどんどんアクが強くなってしまうので、朝のうちに掘り上げて、その日のうちに茹でてしまうためです。
たけのこが重い土をよいしょと持ち上げ、一直線に顔を出す様子は生命力にあふれています。
今回は春の味覚「たけのこ」のお話です!

たけのこと言えば孟宗竹!名前の由来とは?

「たけのこ」とひと口に言っても、ちょっと細めの「淡竹(はちく)」や、日本原産の「真竹(まだけ)」など、実は種類がたくさんあります。
しかし私たちが「たけのこ」と聞いて一般的に想像するのは「孟宗竹(もうそうちく)」でしょう。
孟宗竹の孟宗とは、中国の「孟宗」という人が由来となっているそうですよ。
病気になったお母さんのために、好物のたけのこを取りに行った孟宗。
しかし冬でたけのこが生えていません。
悲しんで涙を流したら、その涙で雪が溶けてたけのこが生えてきた…というお話が、孟宗竹の名前の由来となっているそうです。

たけのこ堀りは意外と大変!

たけのこ堀りに行って、たけのこを探すのは意外と大変。
すでに地面から大きく突き出て、皮が黒くなったたけのこでしたら簡単に見つけられます。
しかしより柔らかくおいしいのは、まだ地面に埋まったままの皮の白いたけのこだからです。
じっと地面を見つめ、ほんの少しだけ地面が盛り上がっているところから、淡い緑の芽がわずか数センチ出ている場所を探します。
たけのこのある場所さえわかれば、あとはひたすらクワで掘るだけ!
たけのこが生えている周りの土を、少し離れたところから掘り進め、たけのこがグラグラしてきたら根元にクワを入れて掘り上げます。
たけのこひとつ見つけて掘り出すのは重労働。
たけのこが高級食材なのもうなずけますね。

たけのこのアク抜き方法

たけのこを掘り上げたら、できるだけ早く茹でてしまうのが美味しく食べるコツ。
たけのこは掘り上げてから時間が経てば経つほど、アクが強くなってしまうからです。
掘り上げたその日なら、お湯で茹でるだけで大丈夫ですが、スーパーなどで買ったものならアク抜きが必要です。
穂先を5〜6センチ切り落とし、皮のついたまま縦に2〜3センチの深さで切れ目を入れて、たっぷりの水に米ぬかと赤唐辛子を加えて鍋にかけ、強火で1時間ほど茹でます。
米ぬかがなければお米のとぎ汁で代用もできますよ。
あとは好きな料理に使いましょう!

たけのこを掘る意外な理由

毎年たけのこを掘るのは、実はおいしく食べるためだけではありません。
たけのこは、そのまま掘らずに放っておくと、夏にはあっというまに5メートル以上の竹となってしまいます。
特に外来種である孟宗竹の成長力は半端ではないため、ほかの樹木が育ちきれず、あっというまに雑木林が竹林となってしまうのです。
里山の環境を守る役割もあるたけのこ掘り。
たけのこの生える里山に思いを馳せつつ、春の味覚たけのこを味わってみてください。

Posted by S&S